今年の夏にTUTOROのチェーンオイラーを付けたのだが、5000km位走ったのでインプレを書いてみた。
「チェーンオイラーって何?」って人もいると思うので簡単に説明する。
チェーンオイラーとは
走行中チェーンに勝手に注油してくれる装置のこと。
定期的にオイルタンクにオイルを入れるだけでいいから手間がかからないのがメリット。
自転車と違ってバイクはセンタースタンドが無いとチェーンを回せないから、出先で注油するのは面倒なんだよなぁ。
(ルブ使うとメンテナンスサイクルは多少伸びるけどねちょねちょになるから苦手。。)
走っている時だけ動作させたいという特性上、一般的にはキャブレターの負圧を利用するものが多い。
ただ、FIだと当然キャブレターは無いので電動という選択肢になるが、価格が高くて現実的じゃない。
(スコットの電動オイラーは4万くらいするし、バッテリー接続が必要で複雑で面倒。)
なのでチェーンオイラーの存在は知っていたが採用を見送っていた。TUTOROの存在に気づくまでは。
TUTOROチェーンオイラーの特徴
振動で弁が開放するというのが最大の特徴。
これによりキャブレターがなくても走行中の振動で注油することができ るのが非常に画期的。
この「走行中の振動」って点が重要で、停車時のアイドリング程度の振動では弁が開かないよう絶妙に作られている。
「信号待ちで足元がオイルだらけに...」とはならない。
また電動では無いため、構造が単純で安価&ポン付けで機能できるのがとても良い。
使用するオイル
AZのチェンソーオイルを使ってる。
コスパも良し。
TUTORO特製のオイルも付属で付いてきたが、使ってない。
ある程度粘度があるオイルなら何でもいいと思う。
取り付け例
オイルタンク
100cc入らない程度の容量で思ったより小さい。
3000km走っても空になってなかったので容量不足ということは無いだろう。
タンデムステップのステーに付けた。(セローの場合ここしかなかった)
ノズルはスプロケット周辺にセット。
ホースは局所局所で結束バンドで固定
回転する部分には絶対に当たらないようにホースの取り回しをすること。
5000km走った感想
とても良かった。特にロンツーする人は重宝すると思う。
良い所と注意する所がそれぞれあったのでまとめてみた。
<良かった点>
- チェーン給油作業から開放される
これが本当に良かった。
手動で注油していたときは300km毎にやるようにしていたがまあ面倒だったのでそれから開放されたのは大きい。
北海道で1週間ツーリングしたときにも手で注油はしたんだが本当に苦行だった。
<注意する点>
- オイル噴出量の調整
他のオイラーも同様だと思うが、オイル噴出量の調整はしっかりやった方がいい。
オイルが出すぎてタイヤにオイルがかかったという話を聞いたことがあるが危ないので絶対に避けよう。
弁は全閉から1/4~1/3周開けくらいでちょうどいいと思う。
ここは気温やオイルの粘性によっても変わるので、実際に走りながら調整するしか無い。
実際のチェーンの様子
手前のリンクだけオイルで濡れている
反対側のリンクにはオイルが行ってない…?
ノズルの位置は調整が必要かもしれない。
まとめ
注油面倒くさいと思っている人は買ったほうが良いと思う。
一番安いやつでOK。(今は大分円安だから落ち着いたら...だけど)